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思いがけずラストスパート

ついに明日で活動もおしまいです。最後のウイークリーミーティングでは長いことリクエストされてきたお寿司を振る舞い、みんなで記念撮影をしました。最終日の明日は同僚みんなでオホレイビーチ、送別会としてご馳走してくれるそうです(^^)お礼のトンガ語でのスピーチを猛練習中です!
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私の活動のメインはマンパワーとして動物の治療をすることなので、これといってラストスパートすることもなく日々の治療をこなし、静かに終えるものと思っていました。
しかしトンガ人はラストスパートが大得意だったことを思い知らされています。
まさに夏休みの宿題は8月31日のタイプ、1カ月前に言われた発表準備でも前日に始めるし、アグリカルチャーショー準備は前夜に徹夜でやる同僚たちです。今週になってようやく、いなくなる前に教わっておこうと思ったようです。
先週土曜の夜、アナに頼まれた牛の産後起立に私ひとりで対応することになったのですが、その症例についてアナは月曜に全員集めて情報共有の場を設けたのです。アナが議長となり、まず1人1人にこの症例の診断手順とどういう治療をすべきかと問いかけ、私に答えを言わせるというわけです。ディスカッションは英語ありトンガ語ありで盛り上がり、『このように症例検討会をしてみんなが学べるよう情報はシェアしよう』とアナが締めくくります。。。その通りです。あまりにもっともすぎて驚き感心してしまいました。ぜひ継続して欲しいものです。
今週は2年もいて今さら?と突っ込みたくなることの連続です。同僚は初めて紙とペンまを持ち出して、診断の手順、薬の用量など覚えきれないことは書留めています。たいてい一度はワークショップでやったことです。やっぱ覚えてなかったんだな、と少し残念な気もしつつ最後まで何度でも教えます。同僚はまた忘れたら日本に電話して聞くからなんて言ってますけどw
そしてオネの手術意欲もハンパないです。以前の寝てるか食べてるかギターひいてた人と同一人物とは思えない変わりようです。麻酔の計算を聞いてきたり、You Tubuで犬の手術の動画を見つけてきてあれこれ聞いてくるので、診療の合間も彼につきっきりです。昨日の犬の避妊はほぼサポートなく、オネひとりで55分でやり遂げました。縫合スピードと正確さが格段にアップし、先月までは見ててもハラハラするような手つきで2時間半かかってたことを思うとよく頑張ったものだと感心です。
また日本からの支援も私がいるうちの方が申請しやすいと思ったのか、アナは草の根に診療所の改装を、ミカはJICAのフォローアップにモバイルクリニックとワークショップ支援をと、手分けして申請書を仕上げてきました。
何カ月も前から話があがっては、形にならずにきたことが、動き出したようで嬉しいです。
受理されるかどうかは私の手の及ぶところではないけれど、明日はそのミーティングに一緒に参加することになりました。
そして活動後半の1年近くかけて普及してきたパルボ撲滅作戦、思うように広まらず、犬にそこまでの価値もないのかなと諦めかけていたこの頃ですが、今週は子犬がくるわくるわ。。。
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相変わらずワクチンしていなくてすでに手遅れの子犬は多々くるけれど、その都度、ワクチンの重要性を説明してきたのが少しずつ浸透してきたのかもしれません。まだ寄付ワクチンは200頭分あるし、月末にくるSPAWにも継続してワクチン寄付をおねだりしているの私の帰国後も続いてくれることを願うばかりです。
活動を振り返りながら報告会準備をしていると、反省点もいっぱいあるけれど、全力でいろんなことにぶちあたり活動も生活も楽しんだ2年間だったなと思うのでした。
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ファイナル手術テスト

配属先での活動は13日までということになり、残り2週間となりました。
今週は犬の避妊、去勢手術が続いたので『私は一切手を出さない。テストだからやってみて』と同僚にやらせてみました。12人いる同僚のうち、犬の治療をする人は数人。他の同僚はいまだに犬を見たとたん条件反射のごとく『キコ!』と私を呼びます。2年にわたりまずは自分でやれ!という会話を何度も繰り返し、やるようになった4~5人の力試しをしようと思いついたのです。

まずサレシ。一番センスあります。慎重です。一度教えたことは覚えてます。薬の計算ができます。ただ積極性はないです。そして一番の問題は、、、彼はオフィサーでありNZの大学のアニマルサイエンス科を卒業したもののパラベットの資格を持っていないということです。でも資格重視ではないこの国のことだからと思い、特に日本への研修が決まってからはサレシには学術的にも技術的にもかなりのことを伝授してきました。
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麻酔管理ぎり合格!去勢合格!避妊は、、、助手だけで執刀させる機会がないまま日本に行ってしまいました。残念。

そしてミカ。彼も日本に研修に行っていました。経験も長く、アナがくるまで配属先のHeadも務めていました。NZからSPAWが来るときのお手伝いもよくしてくれます。なので一番たくさん見ているのですが、SPAWはトンガ人に執刀させることはありませんでした。ミカは落ち着きがあり、先読みして動くことができます。助手は得意でババウ出張でもよくサポートしてくれました。プライドは高いです。他の同僚にも説明してくれます。
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麻酔安心の合格!去勢合格!避妊は自信なさげなので、もう一度機会があったら再テストですね。(来週までフィジー出張中)

次にオネ。ナウランギがNZに行ってしまってからは『犬のことはオレが引き継ぐ!』と一番やる気に満ちています。唯一オペが入ると自分からやらせてくれと言ってきます。自信はありすぎな位です。ムードメーカーキャラです。この2年で一番私といっぱいケンカしました。手先は不器用です。物覚え、悪すぎです。昔のケンカ跡で片目をつぶしているのでいつもサングラスです。たくさんの下ネタを教わりました。そんなしょーもないオネですが憎めないヤツです。
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麻酔不合格(計算できず)、去勢ぎり合格、避妊あと一息!避妊の執刀数は一番こなしているので、プロセスも解剖学的にもだいぶ理解はしてきていますが、なにせ乱暴。引きちぎったりすることがあるので、サポートなしでは厳しいかな~。

そしてつい最近デビューしたキシナ。
何度やれと言っても逃げ回っていた犬嫌い。今回、親戚の犬ということで無料にするから執刀するということに。今まで何度も見る機会はあったし自信もあるようなので、手を出さない約束でやることになりました。
『トケタ・キシナ エ~(キシナ先生だぞ~)』とテンション高めで始めたものの、危なっかしいのなんの(汗)
覚える気で見ていたわけではないのが明確になりました。結局、結紮が甘かったために出血がとまらず非常事態宣言が出て選手交代。オネが変わってやり遂げてくれました。
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感想『俺は犬に向いてない。豚の仕事するから勘弁して』とのことです。ごめんね、無理させすぎちゃったかな。
でもそんな時にオネがさっとフォローに回る姿をみてちょっと感動。
大丈夫、きっと彼らは私が帰ってもなんとかやることでしょう。
去年、ナウランギがいなくなってからというもの、この国の小動物医療はどうなることかと思いましたが、少し安心しました(*^_^*)

ニウアに行ってきます!

アグリカルチャーショーでワクチン普及&飼育の啓蒙活動のため、最後の出張で8日間離島にきています。
行き先はニウア・トプタプ、ニウア・フォオウ、そしてババウです。
昨日ババウに来ましたが、ヨットとクジラのベストシーズンでたくさんの人で賑わっています。
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歯科衛生士隊員に虫歯チェックをしてもらい、ついでに隊員の活動見学。
働く姿は美しいです!病院自体の美しさにもびっくりです。
同期ソーラー隊員の職場訪問もしてきました。ネット完備、個室あり、配属先の環境ってそれぞれだな~。

さて、今日の夕方から3晩、船で過ごします。
ババウを夕方出発する船が、翌朝早朝にニウアトプタプ(ほぼサモア)、その翌晩さらに北西へと船で移動して翌朝ニウアフォオウ(ほぼフィジー)、そしてババウに戻るというトンガ最北端の島を回ってショーに参加してきます。
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普通なら2週間に1度しかフライトがない島です。グーグルマップによると直径5キロくらいの小さな島みたいです。
インフラはどこまであるかわかりません。JICA事務所からは出張許可と一緒に衛生携帯という海上でも使えるらしいごっつい機械を持たされました。それに仕事道具1箱、雑魚寝用の寝袋、防寒具、水と食料などなかなかの大荷物になってしまいました。
それでは、最後のシャワー、ブログ更新、カメラの充電をして、トータル44時間(12時間+12時間+20時間)の船旅をしてきます!不安と期待でどきどき・・・無事だったら金曜にネットのあるババウの宿に戻れるはずなので、報告の更新をしたいと思っています。

診療こぼれ話(※グロ写真注意)

こんばんは、気付けばもう週末がきます。帰国まで2カ月切ってしまいました。月日が流れるのが早いです。特別なイベントがあったわけでもないのに一体今週なにしてたんだろう、と振り返る金曜です。

・サレシ(vet officer)から今年の購入薬リストの作成依頼。年間予算は10000パアンガ(約50万円)。計算してみると駆虫薬500ml×12本+送料でおしまいじゃん!となるわけですが、ペニシリン、消毒薬など優先順位を付けて、在庫チェックしつつ、検討中。
・トンガの新聞、Talakiに動物コラム始めました。毎週1回、記事を送って掲載してもらうことになり、英語で私が原稿作り&同僚が翻訳
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・アナ(Head officer)に診療所改築を日本大使館草の根支援に依頼するための申請書類作成の相談。草の根は政府組織には支援できないので、農業省に所属する診療所は申請に工夫が必要で、期待される効果などアイディアを出し合いまとめました。本当におんぼろの診療所、後任のためにも衛生的に改築されるといいです。
・週2回、往診へ。豚、起立不能&痙攣。破傷風?と疑うも深い傷も熱もなし。低Mg?餌はココナツのみとのことで、ビタミン欠乏?栄養失調??
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・牛は鼓腸症とよばれる第一胃にガスのたまる病気になることがありますが、そう言われていってみたら、、、膨らむ場所が胃の位置ではありません。こんなお腹しながらも大暴れする狂牛と格闘して、ひっくり返してみたら鼠径ヘルニアでした。
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・またまた牛、今度はぐったりの起立不能。トンガにはカウハンガーなんてないので、人力ハンガー(?)で立たせてみると両後肢ナックル。あと写真の通りのBCSなので栄養失調で立つ力も出ないのでしょう。バナミンとビタミン剤を打って、給水&寝返り助言をしたら、畜主にドネーションをもらったので、パワーを補うためにランチ♪
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・往診のない日は診療所にくる動物の診療です。なぜかクーラーボックスで運ばれてきた11匹ワンちゃんのワクチン接種など、パルボ作戦が順調に浸透中です♪
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・食欲不振のワンコ、よくある症例です。駆虫から2日後には回虫、条虫、各種寄生虫がいっぱいでてきました。
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・今週はほぼ毎日1匹づつ犬猫の手術がありました。そのほとんどをオネに執刀させました。去勢はかなり任せられるようになりましたが、避妊を完全に任せたのは2件。手を出したくてうずうず。1件目は約3時間にわたる大手術、2件目には2時間ちょい。でもまだまだ乱暴なところがあったり子宮を見つけられなかったり出血への対処が不十分だったり、課題だらけ。でも術後に復習したり質問してきたりと意欲もあり、自信も付いてきたようで何よりです。
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・今週の締めくくりは猫の事故。車のモーターに巻き込まれたというひどい症例。時間も経ち過ぎだし、42℃近い高熱、安楽殺を勧めるも納得しない飼い主。娘の可愛がってる子だからダメもとでも手術してくれとの嘆願で、オネと折れた骨を取り除いて縫合。こんなコンディションでの麻酔は高リスクだし壊死組織除去はものすごく時間かかるし…でも飼い主さんは大喜びしてくれたので、あとは生き延びることを神頼み。
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その他、もろもろのペーパーワーク。検疫の書類にサインしたり、麻酔の使用記録をつけたり。それからアグリカルチャーショーの企画書をCPに、出張申請書をJICAに提出したり。8月上旬には最後の出張でニウアという離島に行くことが決まりました♪

こうして書き出すと色々やってるようですが、結局マンパワーとしてやりたいことをしてるだけです。活動として振り返った時、これでよかったと思えるかな、なんて考えるこの頃。楽しかったと思える自信だけはありますけどね(*^_^*)

宝の持ち腐れ

今週から通常の診療に戻りました。トコモロロという響きはかわいいけど田舎の診療所で過ごす日々です。先月からアメリカ人、NZ人の獣医が来たり、隊員総会、出張と駆け回っていたので本来の配属先にほとんどいなかったのです。そして先週末はエウアでケーブダイビングをして、青一色の異世界での無重力感にすっかり酔いしれてきました。エウアの知名度は決して高くないけれど『死ぬまでに見たい世界の絶景』といっても過言ではないほど素晴らしい所でした。
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さて、診療所で待ち受けていたのは段ボールの山・・・アメリカ、NZが置いて行った薬のほとんどが手つかず、宝の持ち腐れ状態です。いや、その前に中国のプロジェクトが置いて行った抗生剤やら、3カ月前のSPAWが置いて行った薬も使われないままです。
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すぐ使われるのは豚用駆虫薬のみ、これだけは同僚の得意分野、そして1mmあたり1.5パアンガで売れるからです。もらった薬も多くは期限が切れていたりもします。それらは古いものから優先して消費しなければ(もちろん日本だったら捨てますが)。乳房炎軟膏が2箱(2010年)…これ豚に使ってもいいかな?トンガにほとんど乳牛いないんです。犬用消炎剤メロキシカムがたくさん、これは2012年3月までの期限切れ。牛&馬用消炎剤バナミン3本、これは嬉しい♪でも同僚は使い方を知らないので要説明です。そして犬猫用の駆虫薬やら殺虫薬やらが1箱。内部寄生虫用(線虫、条虫)、ダニ用、ノミ用、シラミ用、、、分類が大変です。日本とは種類も違って知らない成分の薬もあるので、まず自分で勉強してラベル作りです。各薬のワークショップもできたらいいけど、あと2カ月じゃやりきれないだろうな。
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何しろ計算に弱い同僚です。例えば右の写真のように豚の麻酔プロトコールを壁に張り出していても、毎回私に何ミリ使えばいいかと聞いてきます。体重1キロあたり10mgの薬と張ってあっても、それをmlに換算することができません。薬には1ml中100mgの成分と記載されていますが、何度その計算式を説明しても覚えてくれません。100キロの豚なら1000mg必要、だから10mlでしょ?と言うと、じゃあ最初から10mlと書いてくれというのです。そう書いてくれれば、200キロの豚なら20ml、という計算ならできると。やれやれ。そんなわけで、全ての薬に何キロの動物なら何ml、そして投与法を記載したラベルを張るという手間のかかる仕事を引き受けてしまいました。診療の空き時間にやることができて何よりです。隣でリクエストした本人はゲームしてますけど、まあぼちぼちやりますかね(*^_^*)

今日のHappy:ババウ隊員から送られた写真
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ババウ農業省の事務所です。私がワークショップの時に配布したプリントを壁に掲示されていたそうです。手ごたえイマイチだったと思っていただけに嬉しかったです。そんなHappyをわざわざ送ってくれた同期に感謝です♪
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akikokatsuno

Author:akikokatsuno
2011年9月26日~2013年9月26日まで、青年海外協力隊の獣医隊員としてトンガ王国で活動。トンガで感じたことを日本に伝えるためのブログです。帰国して現在、動物病院をやっています。
ポックル動物病院 http://pokkur-ah.com/

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