FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

大切な人との死別

カウンターパート(ボランティアのパートナー)、オテニリが昨日早朝、脳卒中で亡くなった。享年53歳。金曜まで元気だった彼が月曜には右半身不随、翌日には帰らぬ人。誰も予想していなかった急なことだった。
月曜に同僚3人とお見舞いに行った時には変わり果てた姿。緊急治療室でチューブに繋がれ、左半身の反応はあるも発語もできない状態を見てショックを受けた。アナ(奥さん)はリハビリで改善すると言っていたけれど、トンガ人得意のポジティブ発言だったのか、彼女の希望だったのか…
火曜の朝、職場で逝去を告げる電話を受け、同僚と号泣。
日本では人前で泣くなんて恥ずかしいと思っていた私もトンガ人の素直な感情表現につられてボロボロ泣いてしまった。
ニリと出会ったのは10月、JICAスタッフとともに挨拶に行った時の、初めてのuma(ほっぺたどうしのキス)を思い出す。彼はライブストック部門のHead officer(課長みたいな役職)のため、一緒に診療をすることは少なかったけど、人望があった。『ニリの一声』で同僚の仕事ぶりは変わったし、私の意見を尊重してくれた。
毎朝、一番多く私の家に迎えに来てくれたのもニリ。トンガンタイムというものを教えてくれたのも彼。2時間半遅れてきた時にはフォローの食べ物も忘れなかった。
ニリからプレゼントをもらったこともあった。
彼はラグビーのトンガナショナルチームのコーチでもあり、練習で忙しく職場にこない時期があった。その試合後に『不在中ごくろうさま』ともらったラグビーボールは最初で最後のプレゼントになってしまった。私は何もお返しできなかったな…
色々思い出しては泣けてくる私だったけど、同僚の切り替わりは驚くほど早い。
いつのまにか話題は変わり笑顔に戻る。そして診療所を閉め、ニリの家の掃除の手伝いに行き、夕方にはfailotuというお通夜のような儀式に参列。お祈り、讃美歌、家族とumaして、また声をあげて号泣。
P1130473.jpgP1130485.jpgP1130486.jpgP1130488.jpg
もう涙は出なかったけど毎日会っていた人との死別というのはなかなか気持ちの整理がつかない。
ちょっとだけ日本語を知っているニリと何度もした会話を思い出す。
『Malei Akiko, saipe?』おはようあきこ、元気?
『Saipe. Fefe?』元気だよ、あなたは?
『Sakana tabemasu!』
『サカナ?あはは、ifo ika eee!』魚は美味しいね!
IMG_1029.jpg

コメント:

そういうことってあるんですね。
ヨルダンでお世話になっている人たちにも
日本でお世話になってきた人たちにも
そして、今の自分がこうやって楽しく過ごしていられることも、
なんだか本当に奇跡のようなことなんですよね。

私は9月下旬に一度、日本に帰国。

とにかく元気な顔で、両親や大切な人たちと
会いたいです。

2012/08/15(水) 07:44:29 |URL|和 #fkxczLn. [編集]
人は人に忘れられた時に死ぬんだって(by Dr.ヒルルク)
思い出を大切に…(>_<)
2012/08/15(水) 10:12:38 |URL|どん兵衛 #- [編集]
>和さん
ありがとうございます。
私自身もこんなことってあるんだという驚きで受け止めきれていません。
死を目の当たりにすると、今、生きていられることは当たり前ではなかったんだと気づかされますね。
誰もがみんなひとつの命しかなくて、一回きりの人生しかなくて…1秒先のことはわからない。
とにかく『今』を楽しく過ごせる奇跡に感謝ですね。

和さんはそろそろ任期も終盤ですよね?
一時帰国、大切な人と楽しい時間を過ごしてきてください☆
2012/08/15(水) 18:10:59 |URL|akikokatsuno #- [編集]
>どん兵衛
ワンピース!!笑
名シーンの名言だね。
『サカナタベマス』は私の心に響き続けることでしょう。

2012/08/15(水) 18:14:52 |URL|akikokatsuno #- [編集]
今の状態がいつまでも続くものと思っているから
突然のお別れは悲しいですね
一期一会と言いますが
本当に人との出会いを大切にしたいですね
心のどこかにオテニリさんを忘れずにいることが一番のご冥福かな…
今年も例年の事、行ってお線香を上げてきましたよ。
2012/08/17(金) 11:02:49 |URL|アランドロン #- [編集]
>アランドロンさん
オテニリと過ごしたのはたった10カ月ですが鮮明に蘇ってきます。
これが2年続くと思ってたのに…と思うと悲しみはまだ癒えないけれど
思い出を大切に、乗り越えなくちゃと思います。
先生も例年の行事、もう17年目ですね。
私もお盆の度に気にかかっていました。
忘れないでいることが一番の供養、実行されている証ですね。
2012/08/17(金) 17:55:25 |URL|akikokatsuno #- [編集]

コメントの投稿

  • URL
  • comment
  • pass
  • 秘密
  • 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック:

トラックバック URL:http://akikointonga.blog.fc2.com/tb.php/115-26bb0e9d

プロフィール

akikokatsuno

Author:akikokatsuno
2011年9月26日~2013年9月26日まで、青年海外協力隊の獣医隊員としてトンガ王国で活動。トンガで感じたことを日本に伝えるためのブログです。帰国して現在、動物病院をやっています。
ポックル動物病院 http://pokkur-ah.com/

カウンター

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

my favorite blog!

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。