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夜の緊急オペ

私の配属先は国で唯一の動物診療所だけど、日本のように急患用に当番獣医がいたりという体制はない。
平日8時半~4時半のみ、夜や土日は診療しないことになっている。基本的には。
でもいつでも電話はくる。
豚がぐったりしてる、猫が車にひかれた、牛の難産、馬の外傷など、これまでも7~8回はあっただろうか。
平均すれば月1回弱、時間外呼び出しがかかるということになる。

今日は夜6時過ぎ、犬がナイフで切られたという電話。
1時間後に迎えに行くからと頼まれ、あわてて準備&勉強。
電話で聞いた稟告から、最悪の場合は断脚かと思って外科の教科書を開く。
断脚となれば大手術。日本で?…もちろんやったことなんてありません!
必死で予習していると、こういう時に限って時間を守らない同僚は時間より早く迎えにくる。
P1130908.jpgP1130911.jpg
車の後部には血だらけで右前肢がぶらぶらのわんこ…
トンガでは犬が人を咬んだりしたら、その犬は殺してもいいことになっている。
この犬は隣の家の豚を咬んだので、その隣人にナイフで前足を切られたそうだ。
骨折&傷の深さから右前肢断脚術をすることにした。
7時からオペ開始。同僚&飼い主はなぜか助手をやる気まんまん!
9時前のオペ終了までハイテンションでしゃべりっぱなし。
『アキコ、これは何?』『トンガ生活は楽しい?』『次どうするの?』『今度うちの村に遊びにこないか』
こっちは手術に必死なのに、冗談ばかり言って笑わそうとしてくる。
トンガ人は楽しむのがとても上手。そして何事も結果オーライ。
それが分ってきた今だから、私もその状況を楽しみベストを尽くすまで、と割り切ってリラックスして手術できた。
正直なところ助かる確証はない。でも何度も何度もありがとうをトンガ語と日本語で言ってくれたことが嬉しく心があたたかくなった。彼らの心にも日本の獣医と夜に手術したということが残ればいいな。
P1040095.jpg
お礼にともらった魚のフライとマニオケを食べながら、わんこの回復を祈る夜でした☆

コメント:

断脚したんだ。すごいね、あきこ!おつかれさま☆
ピンチな時ほど、笑って診療した方がうまくいくことあるよね。こっちのピリピリが相手に伝わると良いことないから。
ありがとうって言われると嬉しくて、次も頑張ろうって気になるよね。犬が復活してくれるといいね!!
2012/09/13(木) 20:03:15 |URL|あかね #- [編集]
豚の腹いせとはいえ犬をナイフで傷つける人と、足を切断する結果になっても犬の治療に感謝する人
なんだか難しいね
2012/09/13(木) 20:28:34 |URL|どん兵衛 #- [編集]
完璧な結果を求められるわけではないにしても
やったこともない手術をいきなり任されるなんて考えられないわー。
そしてトンガ人面白いな!!
トンガの人たちって本当に人生楽しそうだね★
2012/09/13(木) 23:15:38 |URL|ゆかちん #- [編集]
>あかね
断脚なんて高度医療をここで求められるとは想定外だったよ。
あわてて解剖やら外科やら復習したけど、現場で頼れるのは結局自分の勘w
かなりの出血量で弱っていたから復活は難しいかもだけど、あとは祈るのみ。

ピンチの時に獣医が焦ってたら飼い主も心配になっちゃうもんね。
ポーカーフェイスと平常心、大事だねー!
2012/09/14(金) 07:15:55 |URL|akikokatsuno #- [編集]
>どん兵衛
実は前者が断然多くそのまま犬を食べてしまうことも・・・

日本人から見ればナイフで犬を切るなんてって批判したくもなるし、飼い主の管理のせいとも思うけれど、
それがこの国の常識。

だからこそ犬をそこまで大切にするトンガ人に出会えたことも嬉しかったよ。
2012/09/14(金) 07:23:22 |URL|akikokatsuno #- [編集]
>ゆか
たぶんエキスパートにみられたら怒られるような術式だよ、トンガ流断脚術w
勇気と大胆さがキーポイントww

トンガ人の楽しみ発見力には脱帽です。
きっと娯楽の少ない国だからこそ、自然とつく力なのかな。
見習いたいものだよね♪
2012/09/14(金) 07:34:05 |URL|akikokatsuno #- [編集]
すごい!
手術着を着た姿も様になっているし
まさしくゴッドハンド
もう恐いものなしだね
2012/09/17(月) 10:05:24 |URL|アランドロン #- [編集]
>アランドロンさん
ありがとうございます(*^_^*)
日本とは状況が違いすぎますよね、ナイフで切られる犬なんて・・・
技術的には大したことはできませんが、多少のことにはびびらない度胸は鍛えられていますw
2012/09/18(火) 18:36:42 |URL|akikokatsuno #- [編集]
しゃべりながら手術できるの!?でも、いろんなことに驚かなくなってきたよね。トンガでは、犬は治療の対象になるんだ。こっちだったら、食べられちゃうかも?にしても助かってよかった。いつもは遅れるのにこんなときは早い感覚は、アフリカンでも一緒だよ。笑
2012/09/19(水) 20:14:22 |URL|Masae #SFo5/nok [編集]
>まーさ
トンガ人は口と手はなかなか一緒に動かないけどねw

それにしてもアフリカンも犬食べるなんて驚き。
食犬文化があるのは中国とトンガくらいかと思っていたよ。。。

お互いもうすぐ折り返し、残りの任国生活楽しもうね♪
日本で再会できる日を楽しみにしてるよー(^o^)
2012/09/20(木) 21:04:23 |URL|akikokatsuno #- [編集]
わんこの様子はどうかな?(*^^*) でも飼い主も助手するなんて凄いねー♪そして明るい!トンガ人いいね(*≧∀≦*)断脚お疲れさまでーす!
2012/09/21(金) 21:22:49 |URL|とつ #- [編集]
>とつ
そうか、確かにーーー!日本なら飼い主に助手させるとかありえないよね。
ここでは飼い主だろうといる人は皆、当然のように手伝おうとしてくれるよ。
私にもすっかりそれが当たり前になってたことに、とつのコメントで気づいたw

明るさ、笑いはトンガの代名詞。きっとこの笑顔、いつまでも忘れないだろうなーと思うよ(^_^)
2012/09/23(日) 15:06:28 |URL|akikokatsuno #- [編集]

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Author:akikokatsuno
2011年9月26日~2013年9月26日まで、青年海外協力隊の獣医隊員としてトンガ王国で活動。トンガで感じたことを日本に伝えるためのブログです。帰国して現在、動物病院をやっています。
ポックル動物病院 http://pokkur-ah.com/

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